12月 242017
 

JACIM クリスマスパーティーの余興(笑)として、今年は、ケネス・ワプニック博士の
クラリネット演奏の断片の入ったコメントをお届けします。


 
ケネス・ワプニック先生の趣味の一つは、クラリネットの演奏でした。FACIM がニューヨーク州の山奥にあった時代に、プロの音楽家二人(チェロ奏者とピアニスト)と一緒にトリオを組んで、FACIM で年に1,2回、クラリネットの演奏を披露していました。この音声ファイルの中のコメントでは、その演奏の録音のごく短い断片が使用されています。

ここで演奏されている作品は、マックス・ブルッフ作曲の「8つの小品」(作品83)と呼ばれる室内楽の作品の中の第3曲め(嬰ハ短調)です。この曲が、A-B-A-B’ という形式をとっているため、Aが「自我」、Bが「聖霊」を表していると考えたことから、ワプニック先生たち弦楽三重奏団は、この曲を「自我と聖霊の曲」と呼んでいたそうです。最後のB’ では、<決断の主体>であるピアノ伴奏が「聖霊」と溶け合い、「自我」もそれに吸い込まれて、すべてがひとつになって美しいメロディーを奏でます。
 

以下は、この音声ファイルの翻訳:

1秒~: 
このブルッフの曲は、4つの部分に分かれています。最初の部分は、チェロがソロを奏でます。その強力で自己主張的な特徴ゆえに、この旋律を「自我の声」に見立てることができます。(これを演奏しているフィルさんの演奏自体は美しいですが。)

14~25秒: チェロの演奏

26秒~: 
次の部分は、クラリネットです。私たちの心の中の「聖霊の優しい声」を反映するなめらかな旋律を歌います。

34~50秒: クラリネットの演奏

51秒~: 
第3の部分で、自己主張の強い自我が、再び戻ってきます。

54秒~1分13秒: チェロの演奏

1分14秒~: 
そして、その後の第4部ではクラリネットの演奏が続きます。

1分17秒~ クラリネットの演奏

1分23秒~: 
けれども、クラリネットがその主題を奏で始めるとすぐに、チェロが厚かましく割り込んできます。

1分29秒~ クラリネットの演奏にチェロが割り込む

1分42秒~: 
その後、クラリネットとチェロの掛け合いが続き、最後には、二つの主題はビアノと共に溶け合い、もはや対立することのない美しいメロディーとなって、この曲は終わります。

1分53秒~最後: クラリネットとチェロとピアノの融合