復活祭と十字架
十字架への旅は、最後の「無益な旅」となるべきものである。
「粗削りの十字架を慕う」といった哀れな誤りを犯してはならない。十字架刑の唯一のメッセージは、あなたは十字架を克服できる、ということだけである。そのときまで、あなたは好きなだけ何度でも自分自身を十字架にかけることを選択できる。しかしそれは私があなたにもたらそうとした福音ではない。私たちは別な旅に出なければならない。そして、あなたがこれらのレッスンを丹念に読んでいくなら、あなたの旅支度の助けとなるだろう。 (T-4.in.3:1, 3:7-3:11)
豆知識(翻訳の裏話)
上記の「テキスト」からの引用箇所の中の「粗削りの十字架を慕う」というのは、ある賛美歌への言及です。このフレーズは原文では、”clinging to the old rugged cross”ですが、”The Old Rugged Cross” というのは、英語圏のキリスト教徒(特にプロテスタント)の間ではよく知られた曲ですので、彼らが「テキスト」の第4章のこの箇所を読むなら、必ずこの曲を思い浮かべます。日本ではこの曲を知っている人々はごく少数のみだと思いますが、少なくともそれらの人々が『奇跡講座』を読んだときには、同じ曲を思い出していただけるように、翻訳では原文を文字通りに直訳することはせず、この曲の日本語版の歌詞「丘に立てる あらけずりの 十字架にかかりて・・・」、「世人 笑い、嘲るとも、十字架は慕わし・・・」に倣った訳文にしてあります。
ちなみに、この曲には、長年にわたり西洋文化の中で人々に慕われてきた十字架についての考え方や心情が美しく表現されているのですが、こうした考え方に対して、上記引用句のようにきっぱりと「否」と言うところが、一元論の思想である『奇跡講座』の顕著な特徴であると言えます。
☆手元にあったこの曲の英語版の録音をご紹介します。アカペラ(無伴奏)ですが、ハーモニーがきれいな重唱です。
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[2022年4月17日]